歯列矯正と聞くと多くの方が「高額な費用が掛かる」というイメージを持つのではないでしょうか。マウスピース矯正も例外ではなく、現在は複数のメーカーから提供されていますが、その費用はピンからキリまで様々です。
「いくらかかるか良くわからない・・・」「安すぎると不安だし、高すぎると途中で支払えなるかも・・・」と、費用面で治療を始めるのをためらっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、マウスピース矯正を始めたいけれど、費用の面で不安を感じている方に向けて、筆者自身が行った「医療費控除」について体験談をご紹介します。
「医療費控除って何?」「矯正は審美に当たるので控除対象外では?」と思っているあなたに、是非この記事を読んで不安を解消していただきたいです。
支払った医療費が戻ってくる可能性がある「医療費控除」を活用して、少しでもお得に、安心して矯正を始める参考になれば嬉しいです。
マウスピース矯正を始める予定です。医療費控除でお金が戻ってくるという噂を聞きましたが本当ですか?また、税金を支払っていない主婦は対象外でしょうか。
結論:マウスピース矯正の症例によっては「医療費控除」で費用が戻ってくることも!事前に医師に相談しよう
マウスピース矯正の症例によっては、医療費控除を利用して費用の一部が戻ってくることがあります。私の場合、「噛み合わせ不良の治療」という診断を受けたため医療費控除が適用され、かかった費用の一部金額が「税金還付」の形で戻ってきました。
ただし、マウスピース矯正すべての症例が医療費控除の対象になるわけではありません。また、場合によっては確定申告時に診断書の添付が必要なこともあります。
自分の症例が医療費控除の対象かどうか、必要な場合診断書を書いてもらえるか、治療を始める前に医師に確認しておくことをおすすめします。
マウスピース矯正の魅力
まず、「マウスピース矯正」について簡単にご紹介します。
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを1週間から10日ごとに取り換えることで、歯並びの叢生(ガタガタ)を治していく治療法です。
見た目が自然であること、取り外しが可能であること、そして痛みが少ないことなど、多くのメリットがあります。私自身もこの矯正方法を選び、歯並びが改善されて笑顔に自信が持てるようになりました。
医療費控除とは?
医療費控除とは、年間の医療費が一定額を超えた場合に、所得税の一部が戻ってくる制度です。対象となる医療費には、治療費や薬代、通院費などが含まれます。
「自己または生計を一にする配偶者やその他の親族のために支払った医療費であること」が条件なので、家庭のサラリーマン主婦が支払った医療費も医療費控除の対象となります。
詳細は国税庁のHPをご覧ください。
医療費控除を受ける際の注意事項3選
次に医療費控除を受ける際に知っておきたい3つのポイントをご紹介します。複雑な医療費控除の制度、誤解や勘違いを防げるように、わかりやすく説明したいと思います。
注意事項①支払った所得税以上は戻ってこない
医療費控除は、所得税の一部が戻ってくる制度です。支払った所得税以上の金額が還付されることはありません。
例えば、年間の医療費が多額であっても、支払った所得税が少ない場合、その全額が還付されるわけではありません。控除額はあくまで支払った所得税の範囲内で計算されます。
注意事項②確定申告が必要
医療費控除を受けるためには、確定申告が必要です。勤務先で年末調整を行った場合でも、後日会社から渡される「源泉徴収票」を使用して確定申告を行いましょう。この場合の確定申告は、所得税の過不足を申告する手続きとなります。
注意事項③美容目的は対象外
美容目的の治療や予防接種などは医療費控除の対象外となります。自分の症例が医療費控除の対象となるか、事前に医師に相談しておきましょう。
マウスピース矯正と医療費控除
マウスピース矯正は医療費控除の対象になる場合があります。どのような症例が対象となるのか、また確定申告の方法について簡単にご紹介します。
対象の症例
矯正が医療費控除の対象となるかどうかは、治療の目的によります。「審美」によるものか「治療」によるものかが分かれ目となります。
例えば、噛み合わせの改善や発音の問題を解消するための矯正治療であれば控除対象と認められる可能性は高いでしょう。
美容目的の治療や予防接種などは医療費控除の対象外となりますので、自分の症例が医療費控除の対象となるか医師に相談しておくことをおすすめします。
申請手順
医療費控除を受けるためには、確定申告が必要です。以下に手順を簡単にまとめましたので、参考にしてください。
領収書の保管
通院時にもらう治療費の領収書や明細書をしっかりと保管しておきましょう。確定申告時に必要となります。
*医療費控除明細書(領収書の情報をに入力して、確定申告書と共に提出します。)
確定申告の準備
勤務先で年末調整を行った場合でも、医療費控除を受けるためには確定申告が必要です。会社から渡される「源泉徴収票」を使用して、申告書を作成します。
*確定申告書用紙
申告書の提出
確定申告書に必要事項を記入し、医療費の領収書や明細書を添付して税務署に提出します。申告書はオンラインで提出することも可能です。
*確定申告について、より詳しく知りたい方は国税庁のHPをご覧ください。
私の場合(実体験)
私の場合、医療費控除を活用して約20万円の費用を抑えることができました。高額になりがちなマウスピース矯正を少しでも安くできて、本当に助かりました。
★実際に確定申告を行い、以下の還付額を受け取りました(令和5年分)
まとめ
今回はマウスピース矯正を始めたいけれど費用の面で不安を感じている方に向けて、私が実際に行った「医療費控除」についてご紹介しました。
マウスピース矯正は高額な治療費がかかることが多いですが、医療費控除を活用することで費用の一部を「税金還付」の形で取り戻せる場合があります。所得によって数万円~十万円単位で費用が戻ってくる可能性がありますので、ぜひ覚えておいていください。
ただし、すべてのマウスピース矯正が医療費控除の対象になるわけではありません。自分の症例が医療費控除の対象かどうか、必要な場合診断書を書いてもらえるか、治療を始める前に医師に確認しておくことをおすすめします。また、医療費控除を受けるには確定申告が必要です。領収書や明細書をしっかりと保管し、必要な書類を準備しておきましょう。
筆者自身も医療費控除を活用して、約20万円の費用を抑えることができました。高額な治療費に不安を感じている方は、ぜひ医療費控除の検討をおすすめします。
少しでもお得に、安心して矯正治療を始めるための参考になれば幸いです。
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